○学生耕作隊が目指す第6次産業
第6次産業とは、生産者が生産や製造(第1次産業)だけでなく生産物の加工(第2次産業)や生産物や加工品を販売したり、それらを提供するレストランなどの店舗も一緒に経営する(第3次産業)という産業形態です。
第6次産業は生産者が生産から消費まで一貫して商品に関わることで付加価値を高め、経営を効率化させる新たな方法として特に農業の分野で注目されています。
欧米では、農場・加工所・宿泊施設などが一体となってもの・人・お金の循環を作り、幅広い雇用を生み出すという第6次産業の取り組みが既に行われてきました。
しかし、日本ではこうした取り組みはまだまだ浸透しきっておらず、農業の経営は市場の値段や天候に左右されやすいというのが実情です。
日本の農業がこうした状況から脱却してこれからの国際化社会でも元気に生き残り、日本の食や農地、田園風景といった財を守っていくためには第6次産業のような形で経営を安定させたり地域内の財を使って自立していくことが求められています。
そして、学生耕作隊では、第6次産業による高付加価値の農産物作りや地域が農を軸として自立するための循環モデル作りだけでなく、第6次産業の持つ多様性を活かして個性豊かな若者の育成や仕事づくりにも取り組んでいます。
さらに、既存の第6次産業の農業、加工業、販売業だけでなくソーラーなどの自然エネルギーや障害者雇用、後継創業などの要素を組み合わせてより面白く社会性のある形へと常に変化させていっています。
○これまでの取り組み
そして、私たちは後継創業したお茶園やみかん園で収穫された農作物を全国各地の団体の協力の元で商品化し、インターネット通販や毎月宇部市で開催しているファーマーズマーケット等で販売しています。
後継創業から始まり、販売、開発された商品には、以下のようなものがあります。
“三田村茶”の生産・販売:
無農薬無化学肥料で育てられたお茶葉をお茶園の担当者、三田村諭さん自らが収穫し、機械も稼働させて加工しています。
栽培は大自然に囲まれた宇部市の森の駅・くすのきにて化学肥料・農薬を一切使わずに行っており、残留農薬検査では460項目において農薬が無検出という結果を出しました。
また、種類も荒茶、煎茶、ほうじ茶、紅茶と多彩で、日常の飲用から贈答用まで幅広くご注文していただいています。
県内各地の女性起業家と協働してお茶を使ったお菓子などの商品開発も行っています。
中には、「このお茶じゃないと」と言ってくださっている方もおられ、こうした消費者の反応が直に見られることも私たちの大きなモチベーションとなっています。


生産者の三田村諭さん 三田村茶(煎茶)のパッケージ

無農薬で育てられ、加工された一番茶
“大島みかん”の生産・販売:
周防大島の管理みかん園で作られたみかんで、甘いだけでなく酸っぱさも併せ持っている懐かしい味わいが特徴です。
栽培は一部忌避剤以外の農薬は使わず昔ながらの方法で行われていますが、無農薬栽培への挑戦も進められています。
出荷・販売は無選別で行い、毎年全国各地の方にギフトや日常での消費用にご注文いただいており、青果の販売だけでなく、ジュースやジャムへの加工も行っています。
また、こちらも山口県内の女性起業家の方によりみかんの実をふんだんに使ったパンに加工されました。

みかん園管理人の小池良太さん
そして、毎月のファーマーズマーケットでは、「地域の若者農業者と消費者を繋ぐ」ことを目指し、山口県宇部市のヒストリア宇部(宇部市新天町1丁目1-1)で自分たちで生産した商品を販売しています。
また、それらを使って県内の女性起業家さんたちが作られたお菓子などの加工品や、近隣の若者農業者が生産したこだわりの野菜や卵も取り扱っています。
まだまだ始まったばかりの取り組みですが、私たちの活動趣旨に賛同して毎月のように来ていただいている方や、定期的に商品を購入していただいている方、消費者との繋がりを求めて毎月出品していただいている農業者等との繋がりができてきました。

ファーマーズマーケットの様子
このように、学生耕作隊では後継創業した拠点での農業を軸に生産、加工、販売、消費・提供の活動を繋げて第6次産業を作り、外部からの資源や資本に依存しない地域の内需型経済を実現させるべく活動しています。
また、同時にファーマーズマーケットや後継創業、農作物の活用、日々の農作業などを通して一緒に第6次産業を進める仲間を募集しています。
「ファーマーズマーケットに参加してみたい」「お茶園やみかん園での作業に参加してみたい」「三田村茶やみかんを買ってみたい」と言う方は、お気軽に事務局(kousaku@shakai-kigyo.net)までご連絡ください!

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